2020-08-21 Fri
もうすぐで最後のライブから一年だ。音楽を始めてから、こんなに長いスパンで演奏をしなかったことは本当に久しぶりだ。
最近ある本を読んで、ふと自分にとっての音楽と、それについての向き合い方を振り返ってみた。
元々、自分に音楽の才能があるとは思っていなかったけれど、ここまで辞めずにやってきたのはやはり好きだったから。
と、思っていた。
いや好きなことは好きなのだ。
けれど、常に何か、焦りと自分を自分で鼓舞するような不自然な感情を抱えながら過ごしてきた。
誰に頼まれるでもないのに、誰かのためにやらなくてはいけない。
そんな痴がましさといやらしさがあったような気がする。
それに加えて、のっぴきならない現実からの逃避、自己憐憫、虚栄心などなど。
考えれば考えるほどに、本当に純粋に音楽が好きだったのか?ということまで危ぶまれてきた。
自分の内側に向かって問いかける。
そうしたら、「自分のために歌えばよい」という答えが得られた。
今まで嘘を歌ってきたつもりはないが、誰かに評価されるのを恐れて本当の表現ができなくなったこともあったかもしれない。
つまり好きだったはずの音楽で、一番自分をないがしろにしていたのだ。
自分のために歌って、自分を愛する。
自分のための音楽。
自分が在っての音楽。
そこからまた、再出発したい。
ありがとうございます。