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■プロフィール

MAMEFUTATSU

Author:MAMEFUTATSU
TORU(Vocal/Acoustic Guitar)とARISA(Piano,Keyboard/Chorus)による音楽グループ。

2015年7月、結成。
2016年9月、初音源集「SOUNDSCAPE」を発表。
2019年2月、2st「I Will Never Die」を発表。
2022年11月 3rd「Country driver」を発表。
全作品はitunes等各配信サイトより配信中。

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台湾紀行文(五日目)

このツボがいいねと君が言ったから8月6日は足ツボ記念日。

起床し、すぐに餃子店へと向かう。
顔なじみとなった女性店員に餃子を注文し購入。
その後、やはり顔なじみとなった酔拳使いのおこわ売りからおこわを購入し、近くの公園へ。
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「己れの空腹感をあごのしゃくれ具合で表現してみる 餃子店にて」

公園には今日もおうなとおきなの群れが何をするでもなく、手すりやベンチやその他腰かけられるというもの全てに腰かけている。
こちらも腰かけるところを探すのには一苦労である。
大きな石造りの噴水があり、「噴出したら、ここまで水がくるさかい。ここから先に入るとお前さんびしょぬれになるさかい。きぃつけんさい。」と書かれた看板の下に書かれたラインのぎりぎりにようやくもそもそと腰を下し飯を食らう。
台南へのプチトリップで疲労が溜まっており、足も重い。
ここはひとつ体力回復を図りませう。
いざ往かん!約束の地へ!!というわけで我が人生の指南書「地球の歩き方」に掲載されていた台湾マッサージ店へ向かった。

マッサージ店は7~8階建てビルの1フロアに入っており、ビルの入り口に看板が出ている。
このお店は日本人が経営しており、看板も日本語で書かれている。
早速エレベーターに乗り込むと、いささか年季の入ったエレベーターでやや身の危険を感じる。

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「無事フロアに着けば思わずブラボー!と叫びたくなる」

扉が開き緊張気味に店の中へと入ると、なんとも清潔感のある空間が中には広がっていた。
ゆったりしたソファーの前にはガラスのテーブルが置かれており、その上にはたわわに実ったバナナがある。
ご自由にどうぞ、なのかインテリアなのか迷ったのち、ここは遠慮深く思慮深い日本代表として穏やかな眼差しをバナナに向けて果物を愛でる心持として楽しむことにした。

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「愛でられる静物としての果物」

受付では流ちょうな日本語を話す台湾人女性が対応してくれ、時間も早かったからかすぐに奥の施術室へ案内された。
施術室はベットが4台ほど並んでいて、その間はカーテンで仕切られている。

施術用の室内着を渡され着替えると、マッサージ師のおばはんがやってくる。
うつ伏せになり、目を閉じると、肩のあたりから心地よい感触が伝わってくる。
それから一時間は夢うつつ、桃源郷を彷徨っていた。
足つぼも押されたが、依然台湾に来た時に受けた悶絶絶叫巡り巡る前世からのカルマを即刻ここで解消せよ的な痛みは全くなく、極めて優しく程よいしびれを持った刺激であった。
いつの間にやら施術が終わり、肩を叩かれ「フィニッシュよ、大和国のボーヤ」と告げられフラフラと部屋を出る。
凝り固まっていた身体はよくほぐされ、正しい位置に整えられたと感じる。
四肢及びあらゆる部位や内蔵器官は、これから遺憾なく機能を発揮してくれるに違いねぇぞ!とやや孫悟空風に頭の中で高らかに宣言し、ゴットハンドのおばはんと受付の女性に感謝をのべ、バナナを横目で流し見ながら店を後にした。

それから、MRTに乗り台湾のカフェ&ライブハウス「月見ル君想フ」へ向かう。
今日は台湾の音楽状況をお聞かせ頂こうではありませんかという事で、こちらの店長さんとお話しをする約束をしていたのである。
店に着きカフェスペースの机に腰を下ろす。
周りをぐるりと見渡すと台湾や日本のアーティストのポスターやCDなどが体裁よく並べられている。
ほどなくきれいな台湾美人の女性店長さんがやって来て挨拶を交わす。
ここでは1階をカフェ、地下をライブスペースとしているとの事で、地下にも降りて見せて頂いた。

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「カフェスペース 公開中の日本映画のビラとかもあった」

台湾は基本的に音楽イベントは週末(土日)に開催し、平日はあまりやらないとのこと。
また、こういった施設にふらりと立ち寄って音楽を聴くという文化はなく、集客も苦労しながらなされているようであった。
しかし日本からライブをやりにくるアーティストはメジャー・インディーズ関係なく多くなっているようで、こちらでは日本人のアーティストを呼んで企画するイベントの際には必ず台湾のグループと混合させてブッキングするという方針を採っている。
異文化の交流を願いながら運営している店長さんに感銘を受けたのであった。

店長さんにお礼を言い、あてもなくフラフラと歩いていると、街中の公園で何やら人が集っている。
中に入っていくとどうやら、ファーマーズマーケットのようだ。
有機栽培の食品や加工品が並べられた店や、フェアトレードの商品を扱う店が10店舗ほど出店している。
日本では全国でこういったイベントが開催されているが、台湾でも同じ意識を持つ人たちが活動しているのだなと実感し、うれしい気持ちになった。
VIVA 地球 !!!

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「台北のファーマーズマーケット」

公園の前に木造で趣のある店構えのお茶屋さんを見つけ、中に入る。
台湾はお茶も特産であり、ここでは本格的な鉄器で入れる国産茶が飲める。
まずお茶(茶葉)を選択し、それとは別に人数分のお湯を注文するというのが主流のようだ。
注文すると簡易コンロを持ってきてくれて、そのうえに鉄器に入ったお茶をのせておき、飲み干したらまた別容器に入ったお湯をつぎ足していくのだ。
はじめは店員さんがデモンストレーションをしてくれ、鉄器にお湯を入れてから急須に移すタイミングなどを教えてくれる。
見ていると急須や鉄器を扱う所作がなんとも素晴らしく、台湾のお茶文化の優雅さを少しだけ垣間見ることができた。
優雅な気分でお茶とこれまた美味なお茶うけを頬張っている隣の席では、同じく大和国からの観光客と思われる女子旅2人組がこの後の予定を子細に話し合っている。
詳しいことはよくわからないが、最終的な到達目標は今より断然つるつるすべすべになって帰りましょうよ!大和国へと!ということのようだった。
週末に気軽に来れる国としては最適である。

外へ出ると、日中の暑さも少し和らいできた。
ふらふらと彷徨っていると大きな公園へと行きついた。
看板を見ると、台北市街の中でも1、2番目くらいに広い敷地を持つ公園のようである。
太極拳をする人や、体育会系の奇声を発する団体、新興宗教の集いなど色んなひとが憩うまさに都会のオアシスである。
日本の代々木公園に近い印象を受けた。

ここで一つ音楽活動をしようではないか。という心境に達し、遊歩道に沿ったベンチに腰を下ろして道行く人と鳥と木に歌を歌った。

気分よく演奏していると、目の前の芝生を横切る影が一瞬目に映る。
隠れた木陰から姿を現した正体はリス出会った。
しかも二匹。
そして見事に結合している。
公の場で恥じらいもなく結合するつぶらな瞳の彼らはその状態を保ったまま、緑の茂みへと消えていった。
ここは都会のオアシスだ。
日は暮れていった。


そんなこんなで、公園近くにて衝動的な欲求に誘われるがままに食物摂取でも遂行しようではありませんか。という事になり食物摂取提供可能店をすまほで検索し、バイキング形式のややこじゃれた台湾素食レストランに向かった。
台湾は飲食店の閉店が早いのだか、こちらはラストオーダーが9時半とネットに出ており、まだ7時半だったので余裕があると思い安心していた。
が着いてみるともう台湾人の客は帰り始め、大広間も人はまばらである。
そして9時には我らと隣に居た20歳前後の男二人組が残るのみとなり、すでに明日のランチのテーブルセッティングがバイトのおばはんたちにより開始された。
男二人組は、ケーキを食べた後にパスタを持ってくるなど大いにバイキングシステムを謳歌していたので、我々も大きく構えぎりぎりまで堪能することにした。

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「食べることに夢中で最後にお慰み程度に撮ったヴィーガンスイーツ」

料理は、肉や卵が入ったものから全素(ヴィーガン)まで提供しており、種類も豊富で楽しめた。
屋台、食堂、レストランに至るまでいろんな店舗のスタイルで素食は提供され、台湾人の中に浸透しているなと感じた。
台湾は宗教という軸を出発点としたが、日本は文化や健康、食を取り巻く世界情勢などといった多様な見方を出発点として、さらに浸透してゆけばよいなと思いながら穴倉へと帰路についたのであった。

テーマ:台湾旅行 - ジャンル:旅行

旅なんです | 08:00:00 | コメント(0)
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