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■プロフィール

MAMEFUTATSU

Author:MAMEFUTATSU
TORU(Vocal/Acoustic Guitar)とARISA(Piano,Keyboard/Chorus)による音楽Duo。

2015年7月、結成。
これまでに3枚の作品をMUGENLIFE MUSIC RECORDSより発表。
全作品はitunes等各配信サイトより配信中。
2024年5月に4thアルバムを発表予定。

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ホイアン紀行文(1日目)
海外に行くのは4年半ぶりだ。
タイへ行ったのを最後にコロナで渡航が制限され、ようやく平常に戻った最近まではとても長かった。
地理的に島国である日本から長期に渡って外へ出られないとなると、意識的にも無意識的にもフラストレーションが少しずつ溜まっていたのかも知れない。
出入国でPCR検査の義務が撤廃されたタイミングで何処かへ行こうと決めていた。
選んだのはベトナム中部の街ホイアンだ。
以前1日だけ滞在したことがあり、その時感じたノスタルジックな街の印象が頭に残っており、ゆっくり味わいたいと思ったのだ。
旅に出掛けるとつい、色んな所へあちこち行ってみたくなるものだが、今回は一つのそう大きくない街に絞って、ゆっくりとその場所や人の息遣いを体感してみようという考えである。

出発の前日は浅草に前乗りして1泊した。
今住んでいる山梨からだと、成田空港の朝9時半のフライトには始発電車でも全然間に合わないのだ。
空港は何時でも楽しい。
早朝なので人は少ないが、行き交う人達は皆旅人で日常とは違う熱を持っているのが感じられ、自然とこちらも高揚してくる。

しかし、気分の高揚に影を落とす事案が一つだけあった。
朝ホテルを出る前に日焼け止めを腕に塗ったのだが、その際にお気に入りの麻のシャツに謝ってクリームをつけてしまったのだ。
空港でチェックインを済ませた後に洗って落とさなければならないというやや気の滅入るミッションを抱えながらの成田入りである。
スターバックスでヴィーガンサンドのようなものを口に詰め込みコーヒーで飲み込んだのも束の間、相方から化粧落とし用のちょっといい石鹸を借用し、早速レストルームへ直行した。
国際空港において気分はトイレットではなく、既にレストルームである。
普段はニールヤングに習い、モンサントを支援しているようなスタバだかバスタブだか分からないが、そんなお店には行くもんか!という気概なのであるが、直近の異常事態において、そんな事は言っていられない。
限りある時間の中で、食事と排泄とミッションと出国手続き等を一つひとつ確実に遂行しなければならないのである。
洗面台で、右半身の腹部四ヶ所ほどに飛散したクリームの跡付近を丁寧に水洗いし、相方から借用したちょっといい石鹸を泡立て、該当部分につける。
擦るのではなく、あくまでポンポンと優しく叩くように。
問いかけるように。
諭すやうに。
そして、柔らかく絞り水気を切る。

「よし、ベストは尽くしたり。」と思ったところでバックにシャツを入れ、レストルームを出て、ちょっといい石鹸を相方に返却し、出国ゲートへ向かった。
無事にゲートを通過し、後は搭乗口付近でボーディングタイムを待つばかりである。
と言いたい所だが、先ほどのシャツを日当たりの良い窓際で乾かすことを忘れてはならない。
空港の窓は大きい。
こんなに大きい窓辺で毎日シャツを乾かすことが出来たら最高であろう。
普段は騒がしい餓鬼や愚鈍な亭主を相手にストレス全開な主婦一同も、きっと気が晴れるに違いない。
搭乗ギリギリまでシャツを乾かし、いざハノイはノイバイ空港へ向けて出立した。

IMG_8430.jpg
「成田空港のありがたい大きい窓」

ノイバイ空港へ着いたのは、現地時間の13時頃。
日本との時差は2時間で日本時間は15時だから、フライト時間は5時間半ぐらいであった。
ここから国内線へ乗り換えて、17時半のダナン行きに乗る。

入国ゲートは他国からの便と重なって混んでいたが、無事に入国。
お昼を食べそびれたので、空港内のファーストフード店でエビバーガーを食べる。
思えばファーストフード店でバーガーを食すというのも何年ぶりだろう。
記憶にないくらい前だ。
まあ、旅に出れば多少のジャンクやノンベジも良しとしよう。
その後、カフェへ移動しフレッシュジュースなどを飲み、南国気分を上昇させるなどして悠長にくつろいでいた。
まだ時間は沢山あるのだ。
グダグダとパッションフルーツやマンゴージュースを飲み続け、時に2種類のジュースを各ストローから吸い込むなどして優雅に過ごす。

IMG_8431.jpg
「自称エレガントジャパニーズ&後ろでスマホをチェックするベトナム人の店員」

「さて、そろそろ良き時間である。時間に余裕のある我々日本人一行だが、そろそろ行こうか。」と会計をし、ゆっくりチェックインカウンターへ向かう。
そして搭乗便の確認をするため、電光掲示板で便名を探す。
しかし、いくら探しても便名が無い。
「おかしいな。搭乗時刻もあっているはずなのに。」
ここである気づきと共に、一抹の不安がよぎった。
ここに書いてある便の行き先は全て他国であるではないか?
よって国内線の発着便は別の場所にあるのではないか?
すぐに近くにあったインフォメーションに駆け寄り、正規ベトナム人とでもいうべき顔立ちの褐色のおねーさんにダナンに行きたい旨を訴えた。
すると「ok。あなた方はすぐに1階に降りるべきだわ。そして11と書いてあるバス停の前に行くべきだわ。そして無料のシャトルバスを待ち、来るべき時が来たならそれに乗り、ターミナル1に行くべきだわ。」と為すべき事柄を明確に告げられた。
なんと、ターミナルが違うなんて。
でも考えれば当然のことであって、成田空港でも、羽田空港でもターミナルは国内線と国際線で別れているのは当たり前ではないか!
時計に目をやるとボーディングタイムが迫っている。
すぐにバス停に向かい、数分後に来たシャトルバスに乗る。
ここから国内線ターミナルは5分程度だというが、今は1分でも惜しいくらいだ。
フレッシュジュース2種類同時飲みストロー遊びをしていた時間が悔やまれる。

焦りながらも、バスはターミナルに到着した。
急いでチェックインカウンターに行き、チケットを受け取ろうとすると、出発時間を手書きで30分ほど後に書き換えられた。
ほっとしながらも、こんなに焦ることもなかったと思う。
さらにそれから出発時間は延び続け、ようやく搭乗出来たのは3時間後で、ダナン空港についたのは22時くらいであった。

そこから空港出口でタクシーを捕まえて(というか捕まったのか)、1時間弱でホイアンの宿に到着。
遅いチェックインにも関わらず、対応してくれた中国系の血が入った若い女の人のスマイルが今日の緊張をほぐしてくれる。
長い1日目は、洗濯と移動とスマイルで終わろうとしていた。

IMG_8437.jpg
「ノイバイ空港→ダナン空港の夜景」

(つづく)


旅なんです | 15:08:03 | コメント(0)
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