2022-10-15 Sat
僕たちは、不思議なほど自分が生まれる前の事を憶えていない。何処に居て、誰と居て、何を感じていたのか。
そもそも意識を持ったのが今回が初めてであるならば、勿論憶えていないだろう。
記憶自体が無かったのだから。
そして、これから否が応でも受け入れる死について。
死は意識の終わりなのか。
永遠という終わりのない「時間」の中に、僕たちは消えてしまうのか。
それとも、覚醒したり喪失したりを繰り返しながら、やっぱり永遠という「時間」の中を揺蕩い続けるのか。
いずれにしろ、混沌とした大海原の海面に、頭ひとつ分浮かび上がることができた今という限られた瞬間である。
惰性に過ごすのか、本当に為すべき事を模索するのか。
答えは二つに一つだ。
そんなことをつらつらと思うサタデーナイト。