2021-01-25 Mon
「真実」とはなんだろう。自分というものはひどく都合のよいもので、自分に影響を及ぼす良い情報だけを無意識に取捨選択したり、場合によっては自分の中で情報を歪めて、それをもって「真実」としていることが少なからず誰にでもあるはずだ。
明日は楽しみにしていた旅行だが、天気予報は曇りのち雨だ。
しかし、大体が曇りでほんの少し雨が降るだけじゃないか。
や、ちかごろの天気予報はあてにならないし、明日は山に近い所だから天気も変わりやすい。
もしかしたら、晴れ間だって覗くんじゃないか。
前に同じようなところに行った時もそうだった気がする。
そうに違いない。
という程に。
まあ、この程度なら可愛いものなのだろう。
それでも長い人生において、自分で自分を騙し続けた結果、あるがままの、本来の時間を生きられなかったという悲惨な事態も起こりうるかもしれない。
自分が傷つくことのない、当たり障りのない、都合の良い「真実」だけを見ていないか。
それも時には、自分を守るためには必要だ。
抱えきれない情報を全て飲み込む前に自分が破綻しては元も子もない。
自分の心と対話しながら、少しずつ自分自身に対して損得を持たない「真実」を受け入れるキャパシティを意識的に拡げていく。
そんなことが必要となる時代の只中に入ったのではないかと思うこのごろです。