2020-10-07 Wed
幼い頃、寝ていた部屋にあった時計の秒針の音でよく眠れないことがあった。そんな時は階下で寝ている両親の布団に潜り込んだものだ。
人というのは勝手なもので、そばにいて欲しい人は、その時々で変わる。
物心つく少年は、親が疎ましくなり、友達が最高のパートナーになる。
アメリカの片田舎、それぞれ複雑な環境で育つ4人の少年たちが列車に轢かれた死体を探しに旅に出る「stand by me」という映画。
僕の中で一番の映画。
その映画の終盤で、主人公が少年時代を回想するシーンでこんなことを言った。
「あれから彼らに勝る親友とは巡り合っていない。」
まさにその通りなんだ。
少年のパートナーはやがで恋人になり、夫婦になり、どうどう巡って我が子にずっとそばにいて欲しいと思う。
それでも少年時代に同じ景色を見た友人は、僕の頭の中にある特別な色彩のフィルムの中で輝き続けている。