2017-04-10 Mon
ごきげんよう。春になると植物の芽が出てきて、生命の息吹が感じられますね。
母は、春になると陽気に誘われて変質者がたくさん出てくるのよねと嘆いておりました。
豆を愛するMAMEFUTATSUです。
さて我々マメ一行は、「寒くて暗い冬は終わった、完全にコンプリートだ。そうとなれば、すてき春を探しに野山へくりだそうではないか。」という試案を全会一致で可決し、「冬コンプリート記念甲州の旅~春の陽気に誘われて~」と題し、一路山梨県は甲州市へと向かったのである。
朝靄が巻く甲州市勝沼ぶどう郷駅に降り立ったのは、午前8時50分ごろ。

「ステンドグラスの装飾で映える駅名板」
都内からJR中央本線に乗り、鈍行列車でも2時間程度で着くことができるいわば「近い田舎」であり、ぶどうや桃をはじめとしたフルーツ栽培が盛んで、多くの観光客を呼び込んでいる活気ある町だ。
駅舎を出ると、なだらかな丘が眼下に拡がっており、標高が下がるにつれて畑とブドウ農家などの建物が上手に溶け合うように市街地を形成していく様が見て取れる。

「改札からの景色。この先の風景はご自身の目で確認されたい。」
そんなこんなで、今回の旅の目的の一つである「勝沼あさいち」へと向かった。
この朝市は毎月第一日曜日に某食品メーカーの駐車場で開催され、甲州市近隣のオーガニック系をはじめ食品・雑貨を中心とした様々なお店が集まるイベントなのだ。

「はしゃぐ人を捉えた画像。」

「山梨をまるごと食べよう、的にベジバーガーを食らうARISA氏。」
見て回るとたのしいお店がたくさん出店しているのだが、特に注目したのは野草を扱っている「つちころび」というお店。
MAMEたちの本旅の目的には、野草を摘む!事があるのだが、こちらは本格的に事業として取り組んでいるという。
こちらでは焙煎したナズナを購入。お茶やスープとして食すと美味しいとのこと。
この朝市のほか、東京では青山ファーマーズマーケットにも出店されており、是非チェックされたい。店主の笑顔もすてきです。
勝沼あさいちで小腹を満たした後、向かったのは「ほうとう 慶千庵」。
YAMANASHI's SOUL FOODを食さぬことには、江戸へは帰れぬ。

味噌スープと平打ち麺がよく絡んで、美味。かぼちゃも甘くていうことなしであった。げっぷ。
そして本日のお宿に向かう。中央本線甲斐大和駅から徒歩約10分の山間の旧宿場町にある古民家カフェ&ゲストハウス「サンガム」。こちらはベジタリアン対応の食事も提供されるという事で、海外からの客人も多いようだ。

「宿へ向かう道中。宿代を下すためセブンへ。この先にマジであんの?」ありました。

「サンガムキャンペーンガール2017」
宿に着くと、今日宿泊されると思われる客人2名が玄関に集結しており、宿のおかあさんは今外出している模様で、仕方なく一同リビングに上り待たせてもらう。
子供の時分に友達の家へ遊びに行って、友達が塾に行くので1時間ばかり外出し、友達のおかあさんが帰ってきたらどうしよう!といった心持ちで待機していた。
しばらく客人二人と雑談していると、おもむろにおかあさん登場!!
わしらは悪者ではないっす!正当な理由と宿泊権を用いて、リビング使用権を行使させて頂いている旨の口述を述べようとしたが、おかあさんはおかまいなしのようで、淡々と寝室及びトイレ及び浴室の位置及び使用方法等について説明をなされた。
さばさばして知的ですてきなおかあさんである。
先に入浴を済ませて、夕食の段となり宿泊者とおかあさん、それにお手伝いのフランス人の女の子で食卓を囲んだ。途中おとうさんも加わっていろんな話をした。
初対面の人々が集まって同じテーブルで食事をする機会は中々ないが、それぞれの人生を歩いてきて、これからも歩いていくであろう道の一点で交差する一期一会を大事にしたいなと思う夜であった。またいつかどこかで。
翌朝、みなさんとおとうさんの溺愛するヤギに別れを告げ、出発した。

「おとうさんにしか懐かない元気なヤギ。富士山噴火で食糧難に陥った際はおかあさんの命で食料としての用途が検討されるとかされないとか。」
さて、本日の目的は野草摘みである。
が、ぶどうの郷ゆえにワイナリーが点在する故、導かれるままワインを試飲して程よく酔っぱらいながら旅をつづけた。

「勝沼ワインっ娘2017(某ワイナリーにて)」
ふらりふらりと降り立ったのは、東山梨駅。畑や小川も多く、野草も生息していそうな感じである。
野草に関してはド素人なので、書店で購入した野草手帳及びいんたあねっとの情報をもとに収集開始。

「土手や水路脇などに生えている草を採取中。良い子のみんなは犬のウ○チがなさそうなところで採ろう!」
四方八方歩き回り、それでもなんとかヨモギ・ハコベ・ツクシ・ノビルをGETした。
今回の旅のノルマを何とかこなし、午後は石和温泉のベジカフェ「べじ屋」で昼ご飯を食し、温泉へつかり、まったりとした時間を過ごした。

「すてきな彩りのプレート。やさしいお味でした。」
それから、世界中を旅されてきたこの店の女性店主と、音楽の話などを少したり、

「机上のものはスリットドラム。その上はスイスで開発されたスリットドラムの基となったスイスで開発されたハングドラムなる打楽器。これらを旅先で演奏してたとのこと。」
今度CDを送ることを約束し、帰途についたのである。
さて帰宅し、ゆっくりする間も持たず、採取した野草を洗い、調理してみた。

「ホタテの貝殻の粉末を水に溶かし、洗浄!!」

「ヨモギの天ぷら&ニンジンとナズナの天ぷら」
ヨモギについては、猛毒トリカブトと形状が類似しており、毎年誤って採取し、中毒症状に陥る事例があるとネット上に記事があり、ビビりながら食べたのであるが、結果無事に胃に収まった次第である。
タダで食える野草!
会いにいけるアイドル!
という具合で今回の旅を締めくくりたい。
会いに行くよMAMEFUTATSU。
ライブやっていきます。
またね。